渋谷・新宿・二子玉川・たまプラーザなどの5か所のバスターミナルに導入
お話を伺った方
経営統括室 経営企画部 課長 髙橋 邦昭 様
経営統括室 経営企画部 鈴木 智也 様
運輸事業部 計画部 中山 ありさ 様
東急バス様が運営されている、渋谷マークシティ、渋谷駅(渋谷フクラス)、二子玉川ライズ・楽天クリムゾンハウス、東急歌舞伎町タワー(新宿歌舞伎町)、たまプラーザ駅(北口1番のりば)の5か所のバスターミナルに、発車案内表示システムとしてCMPを採用していただきました。システムリニューアルの経緯や、導入後の業務の変化、今後の展開についてお話を伺いました。
各拠点に設置されたサイネージ表示のシステムが統一されていなかったため、それぞれ別の操作が必要であり、決まったパソコンからでないと情報更新ができなかった。また、音声放送システムとサイネージ表示システムも独立した別のシステムであり、バスの遅延や運休に備えて現場に係員が常駐する必要があった。
クラウドシステムのため、運行予定の登録、デジタル広告の設定・配信などを場所を選ばずに遠隔操作ができること。また、1つのシステムで、複数の拠点に設置されたサイネージ表示器の表示内容を管理できること。さらに、運行状況に合わせた音声案内も同じシステムで実現できること。
運行管理における業務負担が軽減し、バスターミナルを利用するお客さまの利便性も向上した。また、音声案内とサイネージ表示のシステムを統一化できたことで、使い勝手が向上し、ランニングコストも抑えられた。
- CMP導入以前の状況と、システムをリニューアルした経緯についてお聞かせください。
元々使っていたものが老朽化してきて、画面が映らないなどの障害が多く発生している状況でした。お客さまにお見せするものとしては良くない状態でしたし、現場からも何とかできないかという相談はありましたが、新型コロナウイルス感染症のまん延に伴いなかなか対処できずにいました。ようやくコロナ禍も明けてきたので、機器の更新に併せてシステムも新しくすることにしました。
- CMPを選んでいただいた理由は何でしたか。
今までは、各拠点に設置されたサイネージ表示のシステムが独立していたので、決まったパソコンからでないと情報更新ができませんでした。そのため、更新作業のためだけに出社する必要があるといった運用の悩みがありましたが、CMPはクラウドシステムのため表示の更新作業がどこからでも可能になるので、業務効率の改善が期待できると思いました。
渋谷マークシティ
- CMPをご使用いただいた感想をお聞かせください。
コロナ禍の緊急事態宣言下でなかなか出社できない時にも、運休の登録を行うためだけに出社していたこともありました。CMPにしてから在宅勤務で遠隔操作できるようになり、とても便利になりました。
また、現場オペレーションの面でも良い変化がありました。以前は、音声放送装置と発車案内サイネージが別システムのため連動していなかったので、バスの運行に遅延が発生すると、それぞれのシステムを発車予定時刻に合わせて手動で操作しなければなりませんでした。CMP導入後は、遅延がわかった時点で情報の更新が簡単にできますし、発車案内サイネージシステムを操作するだけで表示と音声案内が連動するので、現場係員の負担軽減につながったのではないかと思います。
のりば係員用アプリ
- のりばに発着する便の確認やサイネージ表示の変更、音声案内の操作ができるのりば係員用アプリについてはいかがでしょうか。
使い勝手がとても良いですね。ボタンを押すだけで運休や遅延の音声案内を流せるようになったことは、今まではできなかったことなので、簡単にできるようになって良かったです。
普段からスマートフォンやタブレットの操作に慣れているので、直感的に操作ができて、違う作業を並行してやっている時でも、間違うことがないですね。現場によってはワンオペのところもあり、一人で乗車券を売ったり、お客さまへのご案内をしたり、券売機の現金を回収したりするので、他の作業をしながらサイネージ表示や音声案内も操作できるところが便利だと思います。
また、別で契約していた音声放送システムを解約して1つのシステムにしたことで、ランニングコストが抑えられたというメリットもありました。
- 弊社のサポート対応に関してはいかがですか。
担当者の方によくサポートしていただいています。導入当初は操作に慣れておらず、データ配信が最後まで完了できていなかったこともあったのですが、それに気がついてご連絡いただいたことがあり、とても助かりました。
二子玉川ライズ・楽天クリムゾンハウス
- 最後に、今後の展望やCMPに期待することを教えてください。
外国人のお客さまがバスターミナルにいらっしゃった時に、のりばと関係のないところにバスが停まっていても、そこに来てしまうことがあるんですね。待合所でお待ちいただきたいので音声でご案内もするのですが、それに加えて、乗務員が「バスが到着した」という操作をしたら、お客さまのスマートフォンにも「バスが到着しました」というメッセージが届くようになったら、面白いのかなと思いました。
- そうですね。モバイルの乗車券を販売できるシステムもCMPにはあるので、そこで販売したチケットと連携してスマートフォンにも通知ができると面白いですね。
各拠点のシステムが統一されたことにより、システムの突発故障に備えた保守部品の在庫を減らすことができるといったメリットもあります。また、係員教育という点においても、教習の標準化が可能なことから、人事異動や新入社員への教育も効率的に実施でき、操作習熟に差異が生まれにくくなると思います。今後導入拠点を拡大する際にも、CMPのシステムをそのまま使って導入することができるので、迅速で効率的な展開が期待できると思います。
- ありがとうございました。今後もご期待に添えるよう尽力していきます。